BiSH-VOMiT SONG-歌詞掲載　作詞：リンリン

ども、自称清掃部長（@seisobucho）です。

いよいよiTunesで配信の始まった、ミニアルバム「BiSH-GiANT KiLLERS-」ですが、その中から「VOMiT SONG」の歌詞を文字に書き起こしてみました。

作詞を務めたリンリンがこの曲に込めたその想い、それを知ってもう一度聞いてみると、また聞こえ方が変わってくると思います。

ぜひ、その歌詞に耳を傾けながら聞いてみてください。

BiSH-VOMiT SONG-歌詞

作詞：リンリン　作曲：松隈ケンタ

飽きた　友達を変えてみてみてほら
なんだか生きやすいな

嫌じゃない　だけど無理な感じです　みたいな
自分　ついてゆけない

息を吸いすぎ懲らしめても
すぐため息で消えてく
どこえいく　清らかへと心

桜　遊具　あの場所の間取り
優しい記憶　会いたい会えない

戻りそうで戻らないゲロが
新学期のにおいの悪天候

日曜　心優しくなれる陽の天気
誰か遊べないかい？

しってる　だめな人になりつつあるってくらい
どうにもできやしない

満たされたけど　ほんの一瞬で　最寄は孤独へとなる
街である　戻りたいな　の　ループ

優しい嘘って知ってるもんね　あたし
会う気がないなら　はっきり言ってよね

悩みは老けて行くけど　内面は
子供の景色をただみてる　yeah！

風が送る　懐かしいなあの頃
思いを返して　滲んだ　こらえた

頑張って頑張るをただ過ごした
あたしは　すぐさま留守にしたい　yeah！

BiSH-VOMiT SONG-感想

さて、リンリン作詞の「VOMiT SONG」はいかがでしたか？
リンリンはツイッターで、こう言ってます。

今回のミニアルバムでは
『VOMiT SONG』を作詞しました。
みんなiTunesゲットしたかね。
何しても満たされないホームシックな人とか日々に新学期の気持ち悪さとか感じる人に伝わってほしいね#VOMiTSONG #BiSHジャイキラ pic.twitter.com/1GGsdHZDfX

— リンリン (@liNGliNG_BiSH) 2017年6月8日

タイトルの「VOMiT」が、「体内に入った物を吐き出す」という意味らしいけど、まさか直球の単語は出て来ないだろうと思っていたのですが、出てきてしまいましたね。

「息を吸いすぎ懲らしめても　すぐため息で消えてく」

この辺りの歌詞はリンリンらしいというか、青春期の誰もが恐らく一度は通る、または通った道かもしれませんね。

世の中を斜に構えて見て、無力な自分に気付いた時に、

「なんとなくやってみた」

そんな経験ありませんか？

全体的な個人的解釈としては、

吐いて捨てたくなる幼き日々の記憶。

体は大人になっては行くけども、結局自分の原点はそんな吐いて捨てたくなるような日々だったんだ。

大人と子供の狭間で誰もが感じ、自問自答し、答えが出ないままいて、気がついたら自分が思い描いた大人ではなく、世間一般的ないわゆる「大人」になってしまった。

それに気付けるかどうか、そしてそれに気付いてその他大勢になりたくないともがく、そんな心情に駆られる。

そんな想いを歌詞にしたのかな？

少々穿った見方をしてしまったかもしれませんが、あなたにはどんな風に聞こえましたか？

skream!6月号の中で、リンリンは-VOMiT SONG-について、こう語っています。

リンリン：日によって街の匂いは違うんですけど、街に出たときとかに、小学校1年生で初めて教室に入ったときの匂いをたまに思い出すんですよ。
元気がないときとかにそういうものを感じると、”うっ”と苦しくなって……。全部が嫌になって、実家に帰りたくなったんです。

－何か嫌なことでも……？

リンリン：何があったとかではなく、なんか、なんか全部が嫌になって。
人間が嫌になって、犬に会いたくてしょうがなくなって、実家に帰りたくなって――無理矢理帰った、その新幹線の中で書きました。

－実家に帰って回復しました？

リンリン：ちょっとだけ……。
実家に帰ると、動物園か学校の校舎を見たくなるんです。
小学校のとき嫌なことも特になく普通に6年間が流れていって平和だったんですよ。
だから自分にとっての優しいものは学校と動物園と犬で。
そういうものに会いたいけど、東京にいるから会えない。
“息を吸いすぎ懲らしめても／すぐため息で消えてく”は嫌なことがあるとよくここ（喉や胸元）が痛くなるまで息を吸うんですけど、それがすぐため息になる……っていう。
吐く気はないけど、もやもやして。それで。

－それで”VOMiT（＝吐く）”という言葉を使ったということですね。

リンリン：私生活の友達との時間を増やして、頑張って自分の嫌な気分を良くしようとして。
だから、メンバーに対していい気分を持っているときに書いたものではないです（笑）。
ケンカはしてないし平和な空気が流れているけど、毎日一緒にいることに飽きちゃって……。
だから”飽きた 友達をかえてみてみてほら”って。