ども、自称清掃部長(@seisobucho)です。
BiSH が、フルアルバムとしては約2年1ヶ月ぶりとなるニューアルバム(メジャー4thアルバム)『GOiNG TO DESTRUCTiON』(ゴーイング トゥ ディストラクション)を2021年8月4日に発売した。
今作は
・読売テレビ『ボクとツチノ娘の1ヶ月』主題歌「STAR」
・フジテレビ系『レンアイ漫画家』オープニングテーマ「ZENSHiNZENREi」
・アニメ『ゴジラS.P <シンギュラポイント>』OPテーマ「in case…」
・TVアニメ『キングダム』オープニングテーマ「STACKiNG」
・グラムスのスマートフォン向け新作ゲーム『ラグナドール 妖しき皇帝と終焉の夜叉姫』主題歌「BE READY」
などタイアップ曲を含めた計14曲を収録。
以下では、このニューアルバム『GOiNGTO DESTRUCTiON』収録曲への雑誌やWEB記事のBiSHメンバーのコメントをまとめています。
BiSHメンバーのコメントを読みつつ各曲を聴くと、また違った魅力を発見できるかもしれませんよ。
- 01. CAN WE STiLL BE??
- 02. in case…(TVアニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』オープニングテーマ)
- 03. STACKiNG(TVアニメ「キングダム」第2クール オープニングテーマ)
- 04. BE READY
- 05. ZENSHiN ZENREi(フジテレビ系「レンアイ漫画家」オープニングテーマ)
- 06. NATURAL BORN LOVERS
- 07.I have no idea.
- 08. WiTH YOU
- 09. 狂う狂う
- 10. MY WAY
- 11. Beginning, End and Beginning
- 12. STORY OF DUTY( [Call of Duty:Mobile]タイアップソング)
- 13. BROKEN
- 14. STAR (読売テレビ「ボクとツチノ娘の1ヶ月」主題歌)
- まとめ
01. CAN WE STiLL BE??
作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ
リンリン
私の中で「破壊」は再生の周期の始まりなので、自分の歌の苦手意識も一回捨てて、壊して、挑戦してみようって思って。
ライヴ感が出るように全部使いきってレコーディングした、その1曲目がこれでした。bounce2021年8月号より
「“CAN WE STiLL BE??”は新曲のなかでいちばん最初に録った曲で。私の中で〈破壊〉は再生の周期の始まりなので、自分の歌の苦手意識も一回捨てて、壊して、挑戦してみようって思って。
ライヴ感が出るように全部使い切ってレコーディングした、その1曲目がこれでした。
ちゃんと松隈さんのディレクションもあったんですけど、〈好きに歌っていいよ〉って言ってもらえたので好きなように歌って、松隈さんが大爆笑しながら楽しく録ってくれたので(笑)
曲としても、自分が挑戦できたこととしても、気に入ってる一曲です」
アイナ・ジ・エンド
「もしも自分たちが消えたとしてもまた新しい何かが生まれ、それがきっとおもしろいし、だからこそ今を一生懸命に生きたいという気持ちをこめました。
この曲のメロディが大好きで、『焦燥感』のところは歌っているメンバーによって叫び方が全然違うのでそこを楽しんでほしいです。
レコーディングで松隈さんに『アイナは岡村靖幸さんみたいに歌って』と言われたので意識しました。
振付はこれからつけるんですが、かなり面白いものができそうなので、サビは一緒に踊りたいです」
モモコグミカンパニー
過ぎ去った時間があって今があるように、今がなければ未来もない。いつだって今が命懸けで、どこかに行き着くためには立ち止まることはできない。だから出会った僕らは手をつなぎ寄り添って今を一緒に生き抜いていく。不器用だけど力強い結束と意思を貫き通し、アルバムを引っ張ってくれている。
02. in case…(TVアニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』オープニングテーマ)
作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
モモコグミカンパニー
「まだまだBiSHというグループも未完成で、個人としても成長していかないといけない。
そんな成長過程も楽しんでやろうと思える曲です。
サビにラップが混じってるところが好きですね。
アイナが考えてくれたライブ映えする振り付けがやっていて楽しいし、曲のかっこよさを引き立ててくれてると思います」
「未完成」は、未知の可能性を含んでいるわくわくしたものだ。答えのすぐにでない難解な物事や、乗り越えられなそうな壁だって、見方を変えれば楽しみながら立ち向かっていけそうだ。クセになるラップ部分や、ライブでの「ゴジラ」のニュアンスも含んだ振り付けもぜひ見ていただきたい。
03. STACKiNG(TVアニメ「キングダム」第2クール オープニングテーマ)
作詞:竜宮寺育 作曲:松隈ケンタ
セントチヒロ・チッチ
「日々戦い続けているなかで、BiSHなりの守りたいものを守る覚悟を表す強い意思のある曲です。
『キングダム』の世界の人たちと自分たちが、いろんな場を飛び越えて手をつないで敵と戦ってるようなイメージなので、強い固い絆を感じてほしいです。
歌詞が難しいのですが、読み解くとグッとくる言葉たちなので、是非ゆっくり言葉も感じて欲しい。
振り付けも強い戦士のようなかっこいいダンスなので注目してほしいです」
モモコグミカンパニー
わかるようで、いや、わからない。だけど、わかる。そんな「サラバかな」(2015年発表の1stアルバム「Brand-new idol SHiT」収録曲)のような“BiSHあるある”の歌詞は、この曲の独特な世界観を前面に引き出している。その中に潜む確固たる熱いものをぜひ感じていただきたい。いつも、メンバー個々の個性に寄り添ってそれぞれを生かしてくれている大喜多正毅監督のミュージックビデオにも注目。
アイナ・ジ・エンド
「その人はちょっと難しい言葉が好きなのかなっていう印象があるんですけど(笑)、
私は個人的にサビの歌詞が好きです。たくさんの声があるなかでも守りたいものが明確に本当はあって、何よりもそれを大切にしていく。
ホント簡単なことを難しい言葉で言ってて、そこのジレンマみたいなとこが、私がいちばん好きなところなので、振付けも歌詞に沿ってわりと難しくしました。
てんやわんやになりつつ、みんなでがんばってMVも撮ったので、トータルで力作になったなって思ってます」
04. BE READY
作詞:JxSxK 作曲:松隈ケンタ
アイナ・ジ・エンド
最近は有観客でもひとつ席を空けてライヴするじゃないですか。
BiSHはみんなで踊れるようにサビの振付を肩から上で作るんですけど、今は横も使えると思って、サビで手を横に広げる振りなんで<みんなで手を広げましょうって思ってます。
セントチヒロ・チッチ
これは妖怪・化け物をテーマにした歌詞で、私たちが最初にうたった「BiSH-星が瞬く夜に-」で自分たちの事を<化け物>って表現しているのとリンクしてる感じもします。
こうして一緒に6人歩いて来て、つくよくなってきた化け物たちが歌うから届くんじゃないかなって思える曲ですね。
bounce2021年8月号より
リンリン
「すごく共感できるけど、白黒つけようとする歌詞にハッとさせられます。
歌詞に『化け物』という言葉があって、『BiSH-星が瞬く夜に-』にも『化け物』が出てくるのですが、個人的に“化け物=BiSH”だと思ってるので、どんな自分でも良いんだという意味が込められてる気がして好きです。
今のライブはキャパ半分でやることが多いので、一個空けの座席の中で左右に体を振りかざしてお客さんも踊れるようにアイナが振りをつけてくれました。
歌うメンバーの顔を他5人で覆ったり、集団で動く振りに妖怪っぽさがあって気に入ってます」
モモコグミカンパニー
「これぞ、王道松隈サウンド!」と私が“勝手に”思っている1曲。BiSHの個性をいつも最大限に引き出してくださる松隈さんには本当に脱帽である。後半のリンリン、アイナの思い切った叫びは本当に気持ちがいい。随所にあるユニゾンを誰と誰が歌っているのか予想しながら聴くのも楽しそうだ。
アイナ・ジ・エンド&セントチヒロ・チッチ
アイナ「最近は有観客でもひとつ席を空けてライヴするじゃないですか。BiSHはみんなで踊れるようにサビの振付けを肩から上で作るんですけど、いまは横も使えると思って、
サビで手を横に広げる振りなんで、〈みんなで手を広げましょう〉って思ってます(笑)」チッチ「あと、これは妖怪、化け物をテーマにした歌詞で、私たちが最初に歌った“BiSH-星が瞬く夜に-”で自分たちのことを〈化け物〉って表現してるのとリンクしてる感じもします。
こうして一緒に6人歩いてきて、強くなってきた化け物たちが歌うから届くんじゃないかなって思える曲ですね」
05. ZENSHiN ZENREi(フジテレビ系「レンアイ漫画家」オープニングテーマ)
作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ
ハシヤスメ・アツコ
「“原点回帰”。レコーディングの時にこのワードを言われたのを強く覚えてます。
BiSHでいうとメジャー1stシングルの『DEADMAN』の時のような……。
個人活動で6人色々やってますが、そんなの関係なく全部脱ぎ捨てて歌いました。
BiSHらしさ全開なところが好きです。
振り付けもサビ真似しやすいし、やっていて楽しいし、清掃員さんも楽しそう!!
一体感が生まれて一瞬で会場がひとつになるところも好きです。
音源では『甘えは 許されない』のところはアイナが歌ってるんですけど、ライブではニュアンスを変えて面白おかしく歌ってるところが個人的には好きです(笑)。
手をあげて左右に動かすだけの振り付けなので、簡単で真似しやすいと思ってます」
モモコグミカンパニー
「DEADMAN」(2016年発表のメジャー1stシングル)を彷彿とさせる、潔い曲の短さ。
この曲をライブでやっていると、中盤でもさらに体が動くようになるから不思議だ。
疲れてなんていられない、もっと前へ前へ!と背中を押されまくるエールのこもった1曲。
BiSHが全身全霊で届ける、愛嬌満点(?)の愛をぜひとも受け取っていただきたい。
06. NATURAL BORN LOVERS
作詞:アイナ・ジ・エンド 作曲:松隈ケンタ
アイナ・ジ・エンド
作詞したのは最近なんですけど、今まで自分が見えてなかった苦しみとかを目の当たりにして周りの事をよく見るようになったし、もっと人にやさしくならなきゃいけないって思って。
明日もし地球が破壊されるとしたら、回りくどい言葉でいがみ合うよりかは、<好き>とか<ありがとう><大切だよ>とか、わかりやすい言葉で伝えていけば優しい世界になるのかなと思って書きました。
世界が終わるときに<月が綺麗ですね>とか言わないなと思って、直球な言葉を選びました。bounce2021年8月号より
アイナ・ジ・エンド
本当にすべてが破壊されて地球がなくなるとしたら、今起こっているすべての出来事は大したことじゃないって所からスタート。
すれならイライラした気持ちや憂鬱な出来事を全部飲み込んで、やさしい世界になろうよという想いを書きました。
例えば、この曲を私がソロで歌うと、どうしても悲痛になるというか(笑)。
でも、チッチが歌ったデモを聴いた時、「いい曲になった!」って安心したのを覚えています。
メンバーが歌うとそこに母性を感じて、とても好きな一曲になりました。FLYING POSTMAN PRESS vol.251より
アイナ・ジ・エンド
「2021年2月にソロアルバムを出したけど、私は出会う方々みんなにソロデビューをさせていただいた気持ちになって、周りのことを以前より感謝したり大切にしたくなったのでこの歌詞を書きました。ストリングスがたくさん入っていて壮大なのと、サビの『苦しまないでよ』のメロディを生々しい人間の声色で歌えるので大好きです。笑いあったり涙を見せあいながらもまた一緒に走り出していけたらいいいなという振りにしていきたいです」
モモコグミカンパニー
壮大でエモーショナルなサウンドに乗った、生まれたてのような素直な愛をひしひしと感じられる、実にアイナらしい言葉たち。信じること、愛を伝えることは時に怖い。けれど、それらを見て見ぬふりをするわけにはいかない。「優しい世界」にするにはどうしたらいい? この曲に手がかりが潜んでいる。
アイナ・ジ・エンド
「私が作詞した“NATURAL BORN LOVERS”は、ストリングスがいっぱい入ってて、アルバムの中でも耳触りが重めの曲ですね。
作詞したのは最近なんですけど、いままで自分が見えてなかった苦しみとかを目の当たりにして周りのことをよく見るようになったし、もっと人に優しくならなきゃいけないって思って。
明日もし地球が破壊されるとしたら、回りくどい言葉でいがみ合うよりかは、〈好き〉とか〈ありがとう〉〈大切だよ〉とか、わかりやすい言葉で伝えていけば優しい世界になるのかなと思って書きました。
世界が終わる時に〈月が綺麗ですね〉とか言わないなと思って、直球な言葉を選びました」
07.I have no idea.
作詞:竜宮寺育 作曲:松隈ケンタ
ハシヤスメ・アツコ
「イントロから6人全員で歌っていて、どこか10代のような青春の匂いがすると思ったので、個人的に学生や学校の先生っぽく歌いました。
10代のどこか儚くてどこか酸っぱく誰もが通る道を歌で表せていたら嬉しいです。
真剣な歌詞の中に表われる『ちーんちんちんちんちんちーん』というセリフが好きです‼
『ちーんちんちんちんちんちーん』をいつか清掃員みんなで合唱できたらいいなと思ってます。
『いいたいことがない』をBiSH全員で歌ってるのがポイントです。学校みたいな振り付けになるのかな~(笑)」
モモコグミカンパニー
この曲はアルバムの中でも特に異彩を放っている。とにかく頭を空っぽにして聴いてみてほしい。BiSH内でもお気に入りに挙げるメンバーが多く、ライブでやったら盛り上がりそうとみんなで話していた。ライブで声出しができるようになったら、“あの部分の歌詞”を恥ずかしがらずに一緒に叫んでみましょう!
08. WiTH YOU
作詞:モモコグミカンパニー 作曲:松隈ケンタ
モモコグミカンパニー
ちょっとBiSHを振り返って、また歩き出せるような、応援ソングみたいな感じの事を書きました。
だから破壊したいけど、ほんとに自分が守りたい物とか自分が持つべきものは何かと言うのを、グループを通じて考えて書かせていただきました。
自分的には尖った歌詞を書いたつもりだったんですけど、出来上がって聴いてみたら、ちょっと切ない、可愛い感じの曲になって。
トカンッっていう<破壊>の曲が続く中で、パチって泡がはじけるような曲になったなと思って」bounce2021年8月号より
一歩を踏み出す分岐点に立った時に、後ろを振り返りながらも前へと背中を押せるような一曲。
この曲は、移動中の飛行機の中で書きました。
飛行機だったのででもが聴けなくて、まずこのあるばむの中に入れたい言葉をザっと書いて、その歌詞にピッタリくる楽曲にあてはめました。FLYING POSTMAN PRESS vol.251より
「今までのBiSHを振り返って歌詞を書きました。
前に進むために何が必要なのか考えてみました。
あと、“破壊”という言葉のイメージから“泡”という言葉を思いつきました。
明るく歌えば歌うほど切なく聞こえるような曲だと思いますし、曲中のメンバーの声質にも注目してほしいです」
自分の作詞でもあり、個人的にはかなり思い入れが強い。作詞する際、これまでのようにデモを聞いてからではなく、デモを聴く前に今回の“破壊アルバム”に残したい言葉をメモに残した。その言葉たちがうまく当てはまり、生き生きと輝きだしたのがこの曲だった。とにかく、あなたに!聴いてほしいのです!
音楽ナタリー様記事より
「『GOiNG TO DESTRUCTiON』には、いままでの振り返りも含め、〈完成しきったように見えるBiSHだからこそ一回破壊しろ〉みたいな意味合いもこもってるのかな?
みたいなことを自分で考えて、作詞させていただいた“WiTH YOU”では、ちょっとBiSHを振り返って、また歩き出せるような、応援ソングみたいな感じのことを書きました。
だから破壊したいけど、ホントに自分が守りたいものとか自分が持つべきものは何かというのを、グループを通して考えて、書かせていただきました。
自分的には尖った歌詞を書いたつもりだったんですけど(笑)、出来上がって聴いてみたら、ちょっと切ない、可愛い感じの曲になって。
ドカンッていう〈破壊〉の曲が続くなかで、パチッて泡が弾けるような曲になったなと思って」
「拳銃」という言葉は、この曲を聴く前から入れたいと思ってたんですよ。BiSHのメンバーを見ていて、私自身も含めて、みんな自分の事が壊れないように守りたいから、目に見えない拳銃をずっと今もどこかに向けているんだろうなって感じていて。BiSHじゃなくてもそうですよね。普通に暮らしている人も、自分を守るために目に見えない拳銃を持っていて。でもその拳銃を捨てられたらもっと真っさらな気持ちでみんなとまた笑い合えるのかもしれないなって。そんなことを考えて書きました。
GIGS 2021年9月インタビューより
そうそう、『WiTH YOU』の詞は移動中の飛行機=空の上で書いたのですよー!自分でも忘れてました!たくさん聞いてください〜
— モモコグミカンパニー (@GUMi_BiSH) August 5, 2021
09. 狂う狂う
作詞:セントチヒロ・チッチ 作曲:松隈ケンタ
セントチヒロ・チッチ
曲を聞いた時にBiSHにないサウンドでめっちゃおもろいなって印象があって。
たぶんアルバムには良い意欲がたくさんあるって思ってたんで、これは自分なりの脱法ソングというか(笑)、気負いなく聞いてもらえる曲かなと思って書きました。
真面目にやるのは当たり前なんですけど、その中で不真面目な事が正解になる時もあるじゃないですか。
今世の中にめっちゃいろんな情報とかがあって惑わされるけど、そういうのにコントロールされるくらいなら仲間とばか笑いしたり、<ダメなこととかしてみてもいいんじゃない?>みたいなことを書いてます。
<狂う狂う>って歌うところはスパイスみたいにいろんな声が混ざってて、アイナとかアッちゃんがおもしろい声で歌ってたりするんで、そこがスパイスカレーみたいですごく好きなんですよ。
bounce2021年8月号より
チッチはこの曲でジャンキーについて書いたそうで、以下のように語っています。
イントロの印象的な音から想像が膨らんだんです。これまでのBiSHの楽曲にはないイメージの曲でもあり、ちょっと狂った地球人が頭の中に浮かびました。
私の中で、“全部真面目にキレイな世界ばかりだと疲れちゃうなぁ”って思う事がたびたびあって、このアルバムでは、当たり前の世界に疑問を抱かないことの方がおかしいじゃんとか、仲間でバカ笑いして狂ったことしちゃおうぜ~みたいな歌詞を書きたいって思っていたので、それがこの曲にハマりました。
FLYING POSTMAN PRESS vol.251より
「真面目だけがすべてじゃないかもしれないと思ったときに、やるべきことをやったなかでどれが正解なのか何が支配されてるのか、結局誰も気付かないなら好きなことをやって仲間とハメ外すのもいいんじゃない?っていうジャンキーソングです。
メンバーのいろんな声で混ざり合う印象的な歌い出しが好きです。
ラスサビや頭のリンリンの声が最高にエモーショナル。
英語と日本語を混ぜておもしろくしたのでみんなで歌いたいです」
「私は“狂う狂う”を作詞したんですけど、曲を聴いた時にBiSHにないサウンドでめっちゃおもろいなって印象があって。
たぶんアルバムには良い曲がきっとたくさんあるって思ってたんで、これは自分なりの脱法ソングというか(笑)、気負いなく聴いてもらえる曲かなと思って書きました。
真面目にやるのは当たり前なんですけど、そのなかで不真面目なことが正解になる時もあるじゃないですか。
いま世の中にめっちゃいろんな情報とかがあって惑わされるけど、そういうのにコントロールされるくらいなら仲間とバカ笑いしたり、〈ダメなこととかしてみてもいいんじゃない?〉みたいなことを書いてます。
〈狂う狂う〉って歌うところはスパイスみたいにいろんな声が混ざってて、アイナとかあっちゃん(ハシヤスメ)がおもしろい声で歌ってたりするんで、そこがスパイスカレーみたいで凄く好きなんですよ(笑)」
モモコグミカンパニー
メンバーで作詞をした4曲のうち、私はこの曲は不思議なデモ音源で作詞がしづらいなと後回しにしていた。しかし、チッチは「聴いたことのないメロディで面白そう」と言って、楽しそうに作詞をしていた。クセになるメロディで好奇心を忘れずに未知の世界に飛び込む楽しさを教えてくれる1曲。
10. MY WAY
作詞:松隈ケンタ×JxSxK 作曲:松隈ケンタ
※仮歌の段階では「モモコはモモコ」というタイトルだった。
リンリン
「いろんな人がいる世の中でぶれずに自分の芯を持ち続けたいなと思う曲です。
BiSHの曲では珍しいラップ調のメロディで、何人かずつで歌っているのですが、このパートをライブでやる時はどんなダンスなのか今から楽しみです。
ラップの部分はミュージカルのようなイメージで切磋琢磨してる感じでシャウトしながらレコーディングしました。
Aメロ部分はシーンとしてる感じなので、キンキンとした声にならないように冷静な感じで歌いました」
モモコグミカンパニー
「他人と違っても、少し不器用でも、大丈夫。そのまま自分を信じていけ!」と背中を押してもらえる、優しくて力強い1曲。自信をなくしていたり、今を迷っていたりする人にぜひとも聴いていただきたいと思う。BiSH内でも歌詞に共感するメンバーが続出。余談だが、この曲のデモタイトルは「モモコはモモコ」(笑)。
11. Beginning, End and Beginning
作詞:アユニ・D 作曲:松隈ケンタ
アユニ・D
最初は差別化してなかったけど、最近BiSHで書く歌詞は、この6人で歌いたい言葉を入れてます。
今回採用された「Beginning, End and Beginning」は、自分なりにBiSHのことを綴ったものです。
FLYING POSTMAN PRESS vol.251より
「今回のアルバムは“破壊”がテーマで、このアルバムに残したい言葉たちをBiSHという存在に焦点をあてて書き留めました。
創造と破壊、終わりと始まりについて。BiSHの生まれた場所『道玄坂のワンルームから』の部分が特に好きです。
ぶちあがるサウンドに乗せて平うたの部分に全員遊び心がある歌い方にしてて、おもしろ味がつまっております」
はじまりがあれば終わりがあるというのをBiSHっていう存在を焦点にして、歴史がはじまった場所を書きました。SuiseiNoboAzの“3020”って曲があるんですけど、“Beginning, End and Beginning”は私なりに“3020”へのリスペクトと勝手なオマージュで書きました。
~中略~
“3020”は冷淡に現実社会のこととかを書き綴っているけどロマンチックでもあって、「3020年も友達でいよう」って言っていて。今回のアルバムは破壊がテーマですけど、私自身何かを壊したいとは思っていなくて、壊したあとに何かを作り出したいという気持ちのほうが強かったので、“Beginning, End and Beginning”の最後のサビで「千年後もきっと会おう」って言っているんです。
BiSHに入って5年くらいなんですけど、はじめて松隈さんに「ここ歌いたいです」って言って歌いました。
モモコグミカンパニー
ゴリゴリの重低音にさらにアユニ・Dの力強い言葉が加わり、アルバムの中でもとにかく強気。突如現れるキャッチーなフレーズはBiSHのルーツを彷彿とさせ、聴いていくと破壊からまた希望が生み出されるとんでもない瞬間を目の当たりにした気分にもなる。歴史と血がめぐるヘビーな1曲、心して堪能あれ!
12. STORY OF DUTY( [Call of Duty:Mobile]タイアップソング)
作詞:アイナ・ジ・エンド 作曲:松隈ケンタ
アイナ・ジ・エンド
「ゲームの世界ではリスポーンできて羨ましいけど、現実だとできない。
だからこそ人生は一度しかないし、楽しんでいこうという曲です。
ラップがあるのですが、なかなか変な歌詞をかっこよく歌ってくれるメンバーがいて毎回幸せに思います。
振り付けは銃を持っていたり、ビデオゲームシリーズ『Call of Duty』に出てくる臨場感ある戦場をイメージしてます。
とても気に入ってる振り付けなので、ライブでたくさんやりたいです‼」
モモコグミカンパニー
長引くコロナ禍の中で、先の見えない不安を覚えていた頃にこの曲を出したのを覚えている。そんな真っ暗に思える状況下でも、どこかに「切り開く方法はある」と勇気をもらえた。軍艦島で撮影したMVはメンバーそれぞれが必殺技を使っている。あなただけの必殺技もきっとあるはず、一緒に戦おう。
13. BROKEN
作詞:JxSxK 作曲:井口イチロウ
セントチヒロ・チッチ
「愛こそすべて。ずっと思っているけれど大事なものほど壊れるのが怖くて言葉にできなかったりする。
そういう人間らしい曲です。サビの歌詞が人間らしくて素直なので大好きです。
“愛”をテーマにもどかしさが伝わったらいいなと思います。感情的に歌ったのでみんなの心の声のように聞いてほしいです」
モモコグミカンパニー
作曲は「Primitive」「My distinction」も手がけてくださった井口イチロウさん。時が進んで、昔より大人になったはず。それなのに、簡単なことはどんどん難しくなっていき、大切なものほど手を付けられなくなってしまう。弱さ、不甲斐なさ、焦り、7年目に入ったBiSHだからこそ、きっと歌うことのできる等身大の今の叫び。
14. STAR (読売テレビ「ボクとツチノ娘の1ヶ月」主題歌)
作詞:アユニ・D 作曲:松隈ケンタ
アユニ・D
「私らしくないほどくさい愛のうたです。大切な人の何かになりたい。
その人の生活や歴史に交わりたいという人間らしい甘えと優しさがつまっております。
歌詞やサウンドに温度や景色が混ざってるところが好きです。
人と人のふれあいを表したような、メンバー同士が手を繋ぎながら空を見上げる振り付けがよきです」
自分らしくないくらい優しい歌を書こうと思って書いた曲でもあったので、私だって気づかなかったっていうのは嬉しいです。
「二人でみた空」とか本来の自分なら書かない言葉なんですけど、優しい歌を書こうと思ったときに、「触れたいんだよ」とか「温もり」とか、恥ずかしいくらい優しくて、人間特有の大切な人との繋がりたい、交わりたい、離れたくないみたいな甘えてる感情も入れ込もうと思って、結構自分にとっては挑戦でした。
最初は世に放たれるのがちょっと恥ずかしかったです。でもメンバーがライヴでやるたびに好きって言ってくれて。
特にチッチとリンリンがこの歌詞を直接褒めてくれたのが、この曲を好きになった大きな理由でしたね。リリックビデオは大好きな人たちと小規模に撮影したので、切ない気持ちがリアルに出ていて、すごくBiSHらしさが詰まっている映像だと思います。
モモコグミカンパニー
アルバムの最後を締めくくるのはこの曲。ライブでイントロが流れた瞬間に空気が一気に優しくなるのをいつも肌で感じている。思いの詰まった「空」をきっと誰しもが持っているのではないだろうか。屋上の空の下で撮影したシンプルで愛のこもったリリックビデオも併せてご覧いただきたい。
まとめ
もうみんな全曲聴いたかな?
私の個人的なベスト曲は「MY WAY」です!
どこかで聞いたようなセリフかもしれませんが
それをこれだけ大きな声で歌ってもらえると、本当勇気をもらえるよね。
私はもうおじさんなのでアレですが、ぜひ若い子に聞いて欲しい。
今君が悩んでいる事は、この「MY WAY」を聴けば解決できるかもしれないよ。
君の未来は誰のためでもなく、君自身の物。
君が信じる道をわがままなまま進めばいいじゃん!
そう背中を押してくれる。
他人と比べるなんて何にも意味がない。
君は君のやり方でやってやればいいんだよ。
あぁ、やっぱりBiSHっていいよなぁ。
BiSHがいいよなぁ。
約2年ぶりのアルバムにもう少し溺れてみようっと( ・∀・)ノ
40過ぎの元清掃部長のおっさんです。
BiSH解散後はカイジューバイミーという4人組ロックアイドルグループを推しています。同じ環境の方もたくさんいると思いますので、元清掃員さん・WACKDDの方も気軽にフォローいただけるとうれしいです( ・∀・)ノ