ども、自称清掃部長(@seisobucho)です。
最近、本はもっぱらネットで買っていた。
それなのに、ひさしぶりに本屋で本を買った。
普通の声で予約の電話をした。
発売当日、普通の顔して本屋のレジでそれを受け取った。
なんとか普通を演じ切ったはずだが、心の中はずっと小躍りしていた。
その本屋は商業施設の中にあり、帰りにエレベータの前にベンチがあったので腰掛けた。
我慢できずに1ページめくった。
気が付くと最後の1ページだった。
それは、BiSH-モモコグミカンパニー著「目を合わせるということ」
私が、人生で一気読みしてしまった2冊目の本だ。
まだ読まれていない方、これから読んでみようかなと思っている方の参考になればと思い、BiSH-モモコグミカンパニー著「目を合わせるということ」の感想を少し書いてみようと思う。
その他のモモコグミカンパニー著書↓
「私」ではなく、「わたし」それは、一糸まとわぬ自分を曝け出すということ
BiSHとは、いわゆるアイドルグループである。
詳細はこのブログの他の記事を見ていただけるとある程度ご理解いただけると思うので、ここでは割愛。
そんなアイドルグループBiSHのメンバーのひとりである、モモコグミカンパニーが本を出しました。
BiSHの曲の作詞を数々手がけており、紙とえんぴつがあれば時間を無限に過ごせるという、そんなアイドル。
モモコグミカンパニーという人は、アイドルというよりは、個人的には「言葉を紡ぐ」ことに長けている人だと思っている。
そんなモモコグミカンパニーが、なぜBiSHのオーディションを受けたのか。
BiSH人気が高まるに連れてメンバーの間で起こった軋轢や葛藤。
メンバーの脱退・加入について。
アユニ・D加入後、BiSHに与えた大きな影響とは?
各BiSHメンバーをモモコグミカンパニーの視点から見てみると?
「わたし」にとってのアイドルとは?
そんなBiSHのモモコグミカンパニーとしての等身大の自分と、「私」ではなく「わたし」というひとりの自分の赤裸々な告白が、この著書「目を合わせるということ」という本に凝縮されている。
口べたで不器用なモモコグミカンパニー。
著書「目を合わせるということ」の中では、「モモコグミカンパニー」と「わたし」の葛藤についても記されており、これからアイドルを目指す人のための参考にもなる内容にもなっているし、清掃員(BiSHファンの総称)にもまた、モモコグミカンパニーの違った一面が垣間見れる内容となっている。
この本を出版するにあたって、モモコグミカンパニー自身も悩んだ事だろうと思う。
だって、この本の内容って、あまりにも赤裸々過ぎて、「一糸まとわぬ姿で街を歩く」。
そんな気にさえさせる内容なんですから。
ちなみに、モモコグミカンパニーがなぜ「目を合わせるということ」を書いたのかについては、以下のように語っています。
私がBiSHに入ってからのことを書きたかった一番の理由は、私自身が忘れたくなかったからです。そのときしか思わなかったこと、今はもう感じなくなったこと全部。痛みも悔しさも楽しさも。それを本にしようと思ったのはそんな大切な、私の見てきた世界を自分以外の人にも知って欲しかったからです。
— モモコグミカンパニー (@GUMi_BiSH) 2018年4月10日
「目を合わせるということ」に込められたメッセージとは?
普通の女の子が、ひょんなことからアイドルになった。
最初は冷やかし半分でオーディションを受けた。
学校に通いながらもアイドルとして活動していたが、徐々に学業とアイドル業の両立が難しくなってくる。
「BiSHを辞めます」と言ってから、モモコグミカンパニーの心境がどう変化し、今に至っているのか。
「オーケストラ」(BiSHの代表曲)がなくてもBiSHが無敵なことに変わりはないと思えたのはなぜか。
「nothing.」を作詞した時のモモコグミカンパニーの覚悟とは?
本当に、等身大のモモコグミカンパニーの全てが、この「目を合わせるということ」に詰まっていると思う。
ダンスがうまい訳でも、歌がうまい訳でもない。
それでもなぜBiSHの一員として3年間やってこれたのか。
今の自分に悩んでいる人がいたら、ぜひこの本を読んで欲しい。
うつむいてばかりいるのではなく、顔を上げれば必ずそこに「目を合わせる人」がいるのだから。
「悔しいってことは、まだできるってことだ。・・・モモコグミカンパニー」
すしおさんのモモコグミカンパニー愛が好きすぎる件
本の内容とはちょっとそれますが、蛇足がてら・・・。
すしおさんこと、石崎寿夫さんという業界でも有名なアニメーターがいます。
この方、大のBiSHファン、いわゆる清掃員としても有名な方で、BiSHグッズのデザイン等も多数手がけており、ツイッターでも即席でBiSHネタの絵を書かれています。
ちなみに、ツイッターでの名前は「スシオグミカンパニー」。
温かいタッチの画風で、清掃員からのファンも多いのですが、この「目を合わせるということ」の表紙も、すしおさんがデザインされています。
そんなすしおさんの愛が、実はこの本には隠されています。
本の背表紙の裏側に、すしおさんのモモコグミカンパニーに対する愛が溢れているんです。
詳細はネタバレになるので言えませんが、この本を手に取った方はぜひその背表紙を見てみてください。
分かる人には分かるネタ?になっています。
逆に知らない人が見ると、「何だコレ?」ってなっちゃいます。
ただ、私はこの絵を見て、「ニヤッ」ってしちゃいましたけどね(笑)
もし重版されるなら修正して欲しい所
なんだか重箱の隅をつつくようでなんなのですが、これだけ秀逸な著書なので、重版される事になるかと思われます。
アイドル読本としても、今後アイドルになりたいと思っている女の子、いわゆるオタクの人達のためにも教本となる事でしょう。
業界のバイブルにもなる一冊だと思うので、それを踏まえた上での要望だと思っていただけたら幸いです。
以下、気になる誤植等。
②119ページ7行目中央の誤植
以上の2点については、重版する際には是非修正していただきたい。
気にならない人もいるかもしれませんが、良い本なだけに、より完成された状態で世に送り出したいなどというわけの分からない親心みたいなものが芽生えて来てしまっている始末です。申し訳ございません。
※注:その後重版を重ね、2021年3月12日で第16版となる
モモコグミカンパニー著「目を合わせるということ」読了後感想
あっという間でした。
本を買ってレジを離れてベンチに座って、1時間ちょっとだったと思います。
恥ずかしながら、なぜか心の汗が眼からあふれ出すページもありました。
いい年こいたおっさんが、ベンチでアイドルの本を読みながら涙する姿は恐らく滑稽だったとは思う。
が、しかし、それほどまでに心揺さぶられる本に出会えた事に感謝するとともに、モモコグミカンパニーという女性に出会えた事にも多いに感謝したい。
そう思わせる一冊がここにあります。
BiSHやモモコグミカンパニーをすでに知っている人も、まだ知らない人も、それぞれに新しい発見のある一冊です。
今後のアイドル業界のバイブルになることは間違いないと思います。
等身大のモモコグミカンパニーの一糸まとわぬその姿、是非その目と記憶に焼き付けてください。
そして、改めて考えてみてください。
あなたのそばにいる、「目を合わせる人」は誰ですか?
その他のモモコグミカンパニー著書↓
⇒BiSH-モモコグミカンパニーのどこよりも詳しいプロフィール
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40過ぎの元清掃部長のおっさんです。
BiSH解散後はカイジューバイミーという4人組ロックアイドルグループを推しています。同じ環境の方もたくさんいると思いますので、元清掃員さん・WACKDDの方も気軽にフォローいただけるとうれしいです( ・∀・)ノ