ども、自称清掃部長(@seisobucho)です。
BiSHは、レコード大賞新人賞も獲得した。
ミュージックステーションにも複数回出演した。
しゃべくり007にも出た。
アメトーーーク!でもBiSH芸人が取り上げられた。
FNS歌謡祭にも出演した。
コロナ前は夏フェスに引っ張りだこ。
BiSHも今や売れっ子アイドル。
それなのに、いまだに、いまだに言われる。
BiSHは生歌が下手
だと。
と。
そろそろこの問題に終止符を打ちたくて、今回は筆を取りました。
清掃員(BiSHファンの総称)には耳たこですが、初めてBiSHを聞いて「BiSHって生歌下手だなぁ」。
そう思った方向けにあえて声を大にして書かせていただきました。
これを読めば、本当のBiSHの魅力が伝わるはずです。
既存の清掃員の方には、あえて言わなくても・・・と思われるかもしれませんが、事あるごとに取り上げられるので、ここらでこの話は一旦終止符を打たせていただきます。
BiSHの生歌は上手いのか?下手なのか?
誤解を恐れずに言います。
上手いか下手かで言うと、下手かもしれません。
厳密に言うと、
生歌ではBiSHの魅力は半分も伝わらない
というのが正解です。
どういうこと?と、思われるかと思います。
生歌が上手いと言われる理由と、生歌が下手だと言われる理由を直球で解説します。
BiSHは歌が上手いと言われる理由
BiSHにはアイナ・ジ・エンドという歌姫がいます。
その歌声に魅了されるファンは後を絶たず、音楽業界にもアイナ・ジ・エンドの声を賞賛する声は多い。
その類まれな歌声を武器に、数々のソロ活動も行っている。
そんなアイナ・ジ・エンドが所属するアイドルグループがBiSH。
BiSHと言えば、アイナ・ジ・エンドの歌声、と言っても過言ではない。
アイナ・ジ・エンドの歌声に触れてBiSHを知る、というファンも多いはず。
そんなアイナ・ジ・エンドの歌声を知ったら、BiSHというアイドルは歌が上手い、と思うに違いありません。
BiSHのリーダー的存在のセントチヒロ・チッチ。
セントチヒロ・チッチも感情と魂のこもった独特の歌声を持っている。
BiSHの代表曲「オーケストラ」のオープニングを聞くと、いつもゾクゾクする。
この曲はセントチヒロ・チッチの声でないとダメなんです。
アイナ・ジ・エンドでも他メンバーでもだめで、セントチヒロ・チッチの声があるから「オーケストラ」が成立すると言ってもいいかもしれない。
そして、BiSHの中でも今もっとも注目を集めるのがアユニ・D。
PEDROとしてベースボーカルでバンドを結成し活動も行っている。
BiSHの中では最も若く、一番最後に加入したメンバーでもある。
BiSH加入当初は陰キャで、自分に自信もなくただただ大人の引いたレールの上を歩いていたが、BiSHでの活動を続けるうちにその才能を開花させることに。
独特の感性で紡ぎだす歌詞と、アユニ・Dの表現力とそのあどけない表情の中に少女としての魅力。
世の男性ファンのみならず、若い女性からのファンも非常に多い。
そんなアユニ・Dの存在がBiSHの魅力のひとつでもあり、その歌声がBiSH人気に拍車をかけていると言ってもいいだろう。
BiSHは生歌が下手だと言われる理由
上記のアイナ・ジ・エンド、セントチヒロ・チッチ、アユニ・D。
この3人がいることで、BiSHが歌が上手い、曲が良いと言われる理由となっている。
が、この3人だけではBiSHとしては不完全なのである。
BiSHには他にも3人のメンバーがいる。
モモコグミカンパニー、リンリン、ハシヤスメ・アツコ。
この3人は、「歌唱力」という意味では前述の3人に比べると、申し訳ないが劣ると言わざるを得ない。
時々音を外すとも言われるし、歌割が少ないし、リンリンに至っては、歌割が数秒しかない曲もある。
私自身もBiSHの大ファンであるが、この3人は生歌が上手いかと聞かれると、
答えはNOだ。
ただ一方で、この3人がいないと
BiSHはBiSHとして絶対に成立しないのである。
この3人のメンバーの個性を引き出した曲がある
モモコグミカンパニー、リンリン、ハシヤスメ・アツコの3人には、それぞれの個性を最大限に引き出した曲がある。
当然その曲には3人の歌割りも多く採用されている。
BiSHがBiSH足りえるにはこの3人が不可欠なので、個別の曲を紹介したい。
モモコグミカンパニーの「リズム」
作曲:アイナ・ジ・エンド
作詞:モモコグミカンパニー
BiSHのアイナ・ジ・エンドが作曲し、BiSHのモモコグミカンパニーが作詞した曲。
アイナがその音源をLINEでモモコに送り、数時間後にはモモコが歌詞を付けて返信した。
モモコグミカンパニーと言えば、BiSHの中でもその文才には定評があり、エッセイや小説も出版している。
モモコグミカンパニーの紡ぐ歌詞は、常に人に寄り添い、人に優しく、聴く者を魅了して止まない。
それがモモコグミカンパニーの魅力でもあり、BiSHに欠かせない大きな理由でもある。
つまり、モモコグミカンパニーはBiSHで歌う事だけではなく、言葉を紡ぎだしBiSHの音楽を通じて世に伝えることを担当している、と言っても良い。
リンリンの「Am I FRENZY??」
リンリンは、いわゆるアイドルではない。
リンリンは、表現者である。
個人的にはそう思っている。
まずは、↑の「Am I FRENZY??」を聞いてほしい。
完全にリンリンの独壇場であり、リンリンの個性が爆発している。
私がリンリンの事を表現者というのも理解いただけるかと思う。
とはいえ、こういった個性を受け付けない人もいるかもしれない。
大声で叫んでいるだけ。
そう思う人もいるかもしれない。
ただ、そのシャウトには魂がこもっており、自分はこの曲のオープニングのゾワゾワ感が心地よくて仕方がない。
そして、リンリンを語る上でこの曲をしないわけにはいかない。
「FREEZE DRY THE PASTS」
私は実際にこの曲を大阪城ホールで生で聞いた。
全身の毛穴が全部開いた。
アイドルのライブに来ているのに、まるで壮大なオペラでも鑑賞しているような気分になった。
一瞬にしてリンリンの世界に持って行かれた。
こんな逸材がアイドルやってるってどゆこと??
このギャップがリンリンの最大の魅力なのだ。
普段は無口担当という謎の担当の元に、それほど多くを語らない。
BiSHの中では本当に一番無口な存在でもある。
歌割も少なく、普段のBiSHの曲では目立たない存在かもしれない。
が、しかし、だ。
「FREEZE DRY THE PASTS」はリンリンの曲であり、リンリンでしか表現し得ない曲でもある。
リンリンがリンリンたる所以でもあるし、リンリンがいなければ成立しない曲。
つまり、リンリンなくしてBiSHは成立しないのである。
ハシヤスメ・アツコの「ア・ラ・モード」
もはやBiSHのお笑い担当でもあり、ライブの合間でのコントも基本的にハシヤスメ・アツコが脚本を書いているとか。
そんなハシヤスメ・アツコのソロデビュー曲がこの「ア・ラ・モード」。
YouTubeでの再生回数は200万回を超える。(2022年11月現在)
ハシヤスメ・アツコも歌唱力は高い方ではない。
だが、BiSHというグループはハシヤスメ・アツコという存在がいないと成立しない。
カッコイイアイドル、かわいいアイドル、いろんなアイドルがいる中で、BiSHはどちらにも属していない。
BiSHはBiSHというジャンルのアイドルなのである。
それは、歌唱力の高い3人で聞かせる曲もあれば、ハシヤスメ・アツコのようにその世界観で魅了するメンバーもいるという事。
歌うまメンバーだけが集まっても、光らない。
BiSHメンバー6人バラバラの、それぞれの個性が集まってこそのBiSHなのである。
生歌ではなくライブがBiSHの本来の姿である
そんなバラバラの個性が集まると、生歌がうまくなるのかというとそうではない。
ここまでだと、BiSHの生歌はまだ下手と言われるままだと思う。
BiSHの本来の姿は、そのライブで体感できる。
聴く、ではない。
体感、だ。
YouTubeにはBiSHの様々なライブ映像があるが、この「サラバかな」という曲を聴いて(体感)欲しい。
なんか、ジャージャーとかタイガーファイヤーとか言ってるのは、いわゆるコールと呼ばれる合いの手です。
最初は拒否反応があるかと思います。
ですが、これが徐々に心地よくなってきます。
という風にさえ思ってきます。
なので、BiSHをテレビで見ても、正直物足らないんです。
コールがないから。
BiSHとひとつになれない。
ライブじゃないとBiSHとひとつになれないんです。
BiSHに限らずWACK(BiSHが所属する音楽事務所)は、常に生のライブを大事にしてきた会社です。
とにかく、生。
生、生、生。
バラバラな個性の集まったBiSH6人のメンバーと清掃員が織り成す生のライブ。
生だからこそ感じられる、高揚感と多幸感。
文字通り、
生きててよかった
そう思わせられる。
逆に言うと、BiSHの生のライブを知っている清掃員なら、BiSHがテレビに出て生歌が下手だとか言われても何とも思いません。
だって、BiSHの生のライブを知ってるから。
BiSHの魅力は生のライブでないと体感できないことを知っているから。
まとめ
少し上から目線に聞こえていたら申し訳ないです。
まだBiSHのライブに行ったことのない人も多いはず。
アイナ・ジ・エンドの声を好きになってBiSHを知ったけど、テレビの生歌を聴いてがっかりした。
そんな人もいると思う。
だけど、それだけではBiSHの魅力って、本当1mmくらいしか伝わってないんです。
なので、
とにかくBiSHのライブに行って欲しい。
BiSHは2023年で解散してしまいます。
あと何回ライブがあるかも分かりません。
なので、もし迷ったら直近のライブチケットをゲットしてください。
そして、ライブで生のBiSHを体験してみてください。
BiSHの生歌が上手いとか下手とかどうでもよくなるから。
そうすれば、きっとあなたもBiSHじゃないとダメってなる事間違いなしです!!
40過ぎの元清掃部長のおっさんです。
BiSH解散後はカイジューバイミーという4人組ロックアイドルグループを推しています。同じ環境の方もたくさんいると思いますので、元清掃員さん・WACKDDの方も気軽にフォローいただけるとうれしいです( ・∀・)ノ