ども、自称清掃部長(@seisobucho)です。
BiSHのアユニ・DによるソロプロジェクトPEDROが2018年9月19日、遂に始動!
ついに!ついに!アユニ・Dのソロ企画をスタートしましたよ!
もはや「楽器を持ってしまったパンクバンド」とでも言えばいいのでしょうか?
ここでは、PEDROがリリースする「zoozoosea」の歌詞とその中身を解説します!
まだ音源を購入してない方、歌詞の詳しい内容が気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに、PEDROの意味は、アユニ・Dの好きな映画「ナポレオン・ダイナマイト」に出て来る主人公の友人の名前です。
アルバムタイトルの「zoozoosea」は、某映画のセリフの「動物園、動物園、水族館(図々しい)」がアユニ・Dの頭に残っていたそうで、そこからインスパイアされたそうです。
アユニ・Dソロ企画PEDROって何?
アユニ・Dは、2016年8月にオーディションで選ばれてBiSHに加入。
自身陰キャとは言うものの、その容姿のかわいさとステージを重ねるたびに驚くほど成長をしていく、その過程のエモさにファンが急増。
BiSHの中でもその魅力は1・2を争う存在として、注目を集めています。
そんなアユニ・Dがベースを自ら弾き、ボーカルも務めるソロ活動の企画名が「PEDRO」です。
そのPEDROが、2018年9月19日にデビューミニアルバム「zoozoosea」をリリース。
初回限定盤付属DVDには、エリザベス宮地氏による30分にわたる「PEDRO」が誕生するまでを追ったドキュメント映像「THE BIRTH OF PEDRO」が収録される。
その一部がYouTubeで公開。
アユニ・Dがバンド形態のソロプロジェクトPEDROとしてリリースする「zoozoosea」には、アユニ・D作詞、松隈ケンタ(SCRAMBLES)がサウンドプロデュースを担当した全7曲が収録される。
また、この中の一部では、アユニ・Dが作曲やベース演奏、セルフプロデュースを手がけている。
「zoozoosea」のリード曲「自律神経出張中」のMVも同時にYouTubeで解禁。
山田健人(yahyel)が監督した映像では、ギタリストとして田渕ひさ子(toddle、bloodthirsty butchers、LAMA)を迎えたパフォーマンスの模様がワンカットで捉えられている。
さらに、すでにデビューライブも決定しており、アユニ・Dソロ企画PEDROは「zoozoosea」を引っ提げて、9月25日に東京・新代田FEVERにて1stライブ「PEDRO first live “happy jam jam psycho”」を開催。
当日、アユニはベースボーカルを担当し、田渕をギタリストに迎えてパフォーマンスを行う。
PEDRO「zoozoosea」の気になる歌詞の内容を解説
PEDRO「zoozoosea」の収録内容は以下の通り。
02. GALILEO
03. 自律神経出張中
04. 甘くないトーキョー
05. MAD DANCE
06. ハッピーに生きてくれ
07. うた
ここでは、それぞれの歌詞について少し掘り下げてみたいと思います。
01. ゴミ屑ロンリネス 曲と歌詞解説
作詞:アユニ・D
作曲:松隈ケンタ
最初のベースのソロ音が心地いい。
本人曰く、恋愛ソング。
曲のタイトルは、岩崎良美「タッチ」の歌詞の<星屑ロンリネス>をアレンジ。
アユニ・Dが弾いていると思うだけで、即キュン死です。
この曲で印象的なのは、大森靖子を思わせる歌い方ではないでしょうか。
元々アユニ・Dは透明感のある声でも歌えますが、喉をあえて潰すような歌い方といえばいいのでしょうか、2つの声質を使い分けていますよね。
デスボイスやシャウトではないのですが、感情を吐き出すような独特の歌い方を模索しているような、そんなもうひとりの自身を探す事にチャレンジしたような1曲に感じました。
衝動に駆ったキスは 曖昧ですが
内臓って感じでした 人なんでね
感情殺したふりして 平然な顔
愛してるの言葉なんて くさすぎるし
えっと・・・キ、キスですか・・・
1曲目からなかなか刺激的な歌詞の内容でびっくりなのですが、その後のキスを内臓と例えるあたりは、すさまじい語彙力だと思います。
初めてのキスの味は、レモンの味・・・
アユニ・Dには、そう言って欲しかった・・・
でも、このちょっと裏切られた感が、おじさんにはたまらんとです。
02. GALILEO 曲と歌詞解説
作詞:松隈ケンタ・アユニ・D
作曲:アユニ・D
ノンストップのハイスピードロックチューン、そんなハード目な曲ではありますが、こういった曲がアユニ・Dの代名詞として、今後は人気となりそうな予感がします。
個人的には、昔のロックっぽく少し短めの3分強の中に一気に全部詰め込んだ感がすごい好きです。
歌い出しの「天才も秀才も」と「凡才も鈍才も」などの韻を踏んだ歌詞作りも印象的。
勢いだけの歌詞ではなく、聞き手に対する想いもそこに投影されているのは流石です。
このあたりは、松隈さんによる作りこみなのかなぁ。
そして、この「GALILEO」の中で一番気になるのが、
今日の午前0時に靴脱いだ姫様だもん
ここですね。
ソロ企画として始動したアユニ・Dは、もうかごの中の鳥ではなく、ひとりで巣立って行くんだ、というような意志を感じずにはいられません。
実際にはBiSHとしての活動も継続するんでしょうが、今ではないにしても、その先、BiSH解散後を見据えての歌詞だとは思います。
また、その後の
両手を広げて 今なら空飛べそうさ
これは、自らの将来に対する願望なんでしょうね。
アユニ・Dも、そろそろ自分の可能性に気付き始めたんだと思います。
ひょっとしたら、ここからは相当速いかもしれません。
アユニ・Dの成長と渡辺氏(WACK事務所代表)の戦略がもっとはまれば、さらなる進化にそれほど時間を擁する事はないと思われます。
03. 自律神経出張中 曲と歌詞解説
作詞:アユニ・D
作曲:松隈ケンタ
この曲がPEDROデビューアルバム「zoozoosea」のリード曲です。
ギターはナンバーガールの田淵ひさ子さん。
実は、アユニ・Dはソロ企画前にこんなツイートもしていました。
— アユニ・D (@AYUNiD_BiSH) 2018年8月13日
なるほど、この頃からちょっとだけ匂わせていたんですね。
曲の中身はというと、この曲は出だしの歌詞がとにかくキャッチーなんです。
教室にワンちゃんは飛び込んでこなかったんだ
もうこの歌詞がこの曲のすべてかなって気がします。
つまり、学生時代には楽しい事が何ひとつなかった。
自分を興奮させるような、興味深い出来事なんてなかった。
退屈で鬱屈した日常生活だった。
そんな気持ちを出だしの一文に込めた感じなんだと思います。
それでも大人になって、大人と絡むようになって、周りがゴチャゴチャ言ってくるけど、それに負けないという反骨精神みたいなものを感じさせます。
「見知らぬおっさん」=「自分の事を知らない大人」
そんな風に思って聞くと、アユニ・Dの事を少しでも知ってる大人としては、さらに感慨深い1曲です。
04. 甘くないトーキョー 曲と歌詞解説
この曲はタイトル通り、アユニ・Dが北海道から東京に出てきてからの気持ちを赤裸々に語っています。
何を頑張ればいいかわからくなっても
ただ辛くならないように
朝を迎えられるように
この曲は、これから東京に出てくる人、東京に出てきた人に向けてのメッセージも込められているそうなので、是非そんな方には聞いて欲しいですね。
05. MAD DANCE 曲と歌詞解説
作詞:アユニ・D
作曲:松隈ケンタ:アユニ・D
タイトルは、アユニ・Dがソロ企画でバンドを組むと決まってから、多くのバンドの曲を聞いていたら、「ダンス」とか「踊れ」みたいな曲が多かったから、ウケがいいかと思ったから、だそうです。
ちなみに、歌詞の中には。
らったったった踊れ
という歌詞があります。
なるほど、アユニ・Dっぽいですね。
ちなみに、作詞にアユニ・Dのクレジットがあるが、これは、Dメロの「変わる勇気ないけど~」を自分で歌ったからだという事です。
この曲は、ライブで聞いたら、本当の踊りたくなるようなダンスナンバーになっています。
06. ハッピーに生きてくれ 曲と歌詞解説
作詞:アユニ・D
作曲:松隈ケンタ
曲のコンセプトは、「自分の中でヤンキーみたいなのを作って、自分が元気のないときに聴いて、元気が出る曲」だそうです。
アユニ・Dの中にあるヤンキー気質が噴出してしまった1曲です。
「お疲れ様です」「ご愁傷様です」の連呼が中毒になります。
でも、一番聴いておきたいのは、
幸せになる壷はどこかね
失敗時Uターン 腑に落ちないな
1人きりでは 何もできないか
チンパンジー集団 無個性で死にな
ものすごく強烈なメッセージです。
幸せな壷を探しにBiSHとして東京で活動し、失敗したら北海道に帰ったらいいや、と思っていた自分に納得がいかない。
数の理論が社会では通用してしまい、そこに個性は生まれない。
そんな風に聞こえませんか。
ヤンキー風とは本人は言っていますが、個人的には、
「若さの発露を必死にもがいて探している」
そんな1曲だと思います。
07. うた 曲と歌詞解説
作詞:アユニ・D
作曲:松隈ケンタ
最後は渾身のバラード。
まさに救いの曲。
アユニ・D曰く、映画で言えばエンドロールの曲との事。
テーマは「孤独が孤独を救う」だそうです。
孤独な自身の歌で孤独な人が救われるなら、そんな気持ちを込めて作られた1曲。
100年後みんな死んでしまうのにね
どうせなら羽目外したかった
バカげた怖がり嫌になっちゃうけど
叫んでみるよ どうにかなれ
ちょっぴりネガティブに聞こえるけど、どうせ死ぬならやりたいことやれよ、的な、アユニ・Dなりのメッセージが聞こえます。
ひょっとしたら、この最後の1曲がアユニ・Dの世界観を明確に表しているようにも聞こえます。
ちょっぴりアウトローではあるけども、希望は捨てないし、人に希望を与えたい、そんな存在でありたい、と。
アユニ・Dが曝け出してしまったのがPEDRO
以上、アユニ・Dソロ企画PEDROの「zoozoosea」の歌詞とその中身を見てみましたが、いかがでしたでしょうか?
とにかく、アユニ・Dも語っていますが、このミニアルバムで、アユニ・Dの中のものを出し切った、と言ってもいいのかもしれません。
まさに、自分を曝け出した1枚。
BiSHというグループの中では出し切れなかった自分。
本当はやりたくても出来なかった事、表現等。
ファンが聴きたい曲ではなく、自分が歌いたい曲。
それでいいんだと思います。
なぜなら、ファンはもっともっとアユニ・Dを知りたいのだから。
今後のソロ活動も気になりますが、まずは
2018年9月25日(火)PEDRO first live “happy jam jam psycho”in 新代田FEVER
を楽しみにしましょう。
CD
01. ゴミ屑ロンリネス
02. GALILEO
03. 自律神経出張中
04. 甘くないトーキョー
05. MAD DANCE
06. ハッピーに生きてくれ
07. うた
初回限定盤付属Blu-ray
・自律神経出張中(Music Video)
・THE BIRTH OF PEDRO(ドキュメンタリー映像)
40過ぎの元清掃部長のおっさんです。
BiSH解散後はカイジューバイミーという4人組ロックアイドルグループを推しています。同じ環境の方もたくさんいると思いますので、元清掃員さん・WACKDDの方も気軽にフォローいただけるとうれしいです( ・∀・)ノ